オマーンからカイロにフライトし、
チュニス航空にて、、
地中海沿岸の北アフリカ、チュニジアに寄って来ました(^^)
当初、スーダン、オマーン 、そして西アフリカのガンビアが「ダーツで行ってこい!」の対象なので、
オマーンからガンビアに行けば済む事なのですが、
何しろ直行便がありませんでした!
カイロからチュニジアの首都・チュニスで乗り換えて、18時間後に西アフリカに向かう便が一番安かったのです。
ほぼ丸一日、チュニス空港にいてももったいないので、チュニジアに入国したという訳です。
そんな軽い理由でしたが、さすが地中海はキレイでしたね\(^o^)/
チュニスで一番美しいと言われる、シディブサイド。
建物のほとんどが、白と青で作られています!
そして2600年前に反映した、カルタゴの遺跡群。
こんなに素晴らしく、穏やかで平和に見えても、近年は大変な情勢でした。
2015年に起こった、「バルド国立博物館の銃乱射事件」
イスラム過激派の男2人が突然、博物館に現れ人質40人をとり、銃乱射で22人を死亡させた悍ましい事件です!
この中に日本人が3人も含まれていたそうです。。。
実際に博物館に行って見学しましたが、
当時のテロリストが乱射した弾痕が残ってました。
こんな惨事は撲滅できないのか??
第二次世界大戦後に生まれてきた私や私の親世代あたりは、
戦争の悲惨さを十分に理解しているはずです。
なのになぜまた起こしてしまうのか?
人が戦争をする理由は大きく分けて二つあると思います。
・資源(お金)を巡る争い
・思想の違いからくる争い
特に思想については、民族や宗教で全く異なります。
この国で2010年に起こった、「ジャスミン革命」も宗教の思想から始まりました。
当時、無職だった26歳の青年が、チュニジア中部で、無許可で野菜を売っていた所に、警察から注意されて、賄賂を要求され、
抗議としてガソリンをかぶって焼身自殺をしてしまいました!
我々日本人なら「何だそりゃ?!」と思う所ですが、
イスラム教では自殺は禁止されている上に、火葬もないのであり得ない事件として、大きくクローズアップされ、、
反政府デモに発展しました。
そこからエジプトやシリア等に波及し、イスラム過激派が出て来てしまったという経緯です。
宗教というのはルール化されると、法律以上の効力を持つようです。
日本が世界一、自殺者が多いのは、日本人の性格が生真面目とか、ストレス社会という事が大きな理由ではなく、
仏教がキリスト教やイスラム教と違って、自殺をタブーとしていないからのようです。
イスラム教は飲酒禁止。
キリスト教は妊娠中絶禁止。
崇拝する人は徹底的に守ります。
それぞれのルールが良いか悪いかは、思想の違いなので言えませんが、
「決まったルールは徹底的に守る」
という重要性は世界の宗教を見てきて、再認識させられました!
しかし徹底的にルールを守るので、どうしてもお互いに譲れず、争いになってしまうのです。
なので、争い事はなくなりません。
ただそういう「人の心理」を知る事によって、平和な世界に身を置く事は可能であると、このチュニジアで学べました(^^)!
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